本ブログの続編

本ブログの続編として,UT Austin滞在記があります.こちらはポスドクとしての滞在記です.

2018年6月30日土曜日

Magnus先生出張前,最後のミーティング

やったー!! なんとか今日のミーティングまでに,解決したいと思っていた問題を簡単なケースで解き,そのシミュレーションをMagnus先生に見せることができました!このミーティングが,Magnus先生が日本に渡航する前の最後のチャンスでしたが,ここまでにある程度の結果を残せて良かったです.ただ,欲を言うと他にも間に合わせたいことがあったんですけれどもね.それは仕方がなかったということにして,また明日から頑張りたいと思います.

さて,今日はMagnus先生曰く「Crazy Schedule」の中,何とかミーテイングの時間を用意してもらったという形でした.普通,ミーティングの時間は30分とのことなのですが,月曜日ぐらいに「6月27日から6月29日に開かれるAmerican Control Conference 2018から少し早めに帰ってきて,金曜日の10:00から12:00の間にミーティングをしたいと思う.一人でも多くの学生と話すために,一人30分ではなく15分までで予約して.」といったメールが来ました.自分は10:45から11:00までで予約を取り,それに向けて研究を進めるといった形でした.

2018年6月28日木曜日

家探し⑪

さて,前回の投稿で色んな方からアドバイスをいただきましたが,受入研究室の学生・ジョージア工科大学に滞在中の日本人の方々・先輩に紹介していただいた留学経験が豊富な方からのアドバイスで一致していたものが,「FacebookといったSNSを使って家探しをすると良い」というものでした.薄々感じていましたが,自分のような4~5ヶ月しか借りない人をアパートは避ける傾向にあるとの意見もいただきました.加えて,6月中旬から11月初めまでという時期も悪かったのかもしれません.普通アメリカの学期は8月から始まるので,そこで1年といった長期間借りる人を確保したいとアパート側は考えると思います.その書き入れ時のちょっと前から借り始めて,過ぎたころに出ていくっていう人は嫌がられますよね.(それにしたって一切返信をしないというのは酷いと思いますが… 断りの連絡くらいして欲しいものです)

というわけで,Facebookアカウントなんて持っていない状況から家探しをすることにしました.アカウント作成後,教えていただいたジョージア工科大学の家探しに関するグループに①自分の予算 ②いつからいつまで借りたいか ③歩ける距離が良いなという要望 ③簡単な自己紹介,(例えば,年齢・日本の大学のPh.D. studentでGeorgia Techに訪問するという身分の説明・性別・Non-Smoker・Social Drinkerであるといった内容) を投稿,次の日起きてみるとなんと2人の家主の方から連絡が入っていました!!

早速,2人の家主さんとコンタクトをとってみることに.まず,場所は2件とも同じような場所にあり,自分が所属する研究室からは遠いところでした… ただ,大学の無料バスの停留所に近く通学には困らないとの情報を家主さんに教えていただきました.ジョージア工科大学に在籍中の日本人の方たちからも同じような意見をいただき,さらにPublixというスーパーにも徒歩圏内であるということも教えていただきました.また,価格帯は自分が今まで検討していた$1,200~$1,500よりも安い$900と$1,000でした.

以下に,場所以外の特徴を殴り書きしておきます.

2018年6月26日火曜日

家探し⑩

久しぶりの「家探し」シリーズですが,実は自分はもう既に渡航終了日までの滞在先を見つけ,そこに滞在し始めている状況です.ただ,ここに辿り着くまでの道のりは長かったしこんなに大変だとは思いませんでした… 目処が付いたのは渡航1週間前でした. とはいえ,こんな写真を投稿した次の投稿でいきなり家が見つかったと言っても,何があったか良く分からないと思います.なので,本シリーズ内で数回投稿してどうやって見つけたのかを書いていきます.

前回までの投稿内容の状況,つまりアパートに全く連絡が付かず,渡航後に訪問しても入居を許してくれるか分からない状況で渡航,現地交渉は流石にマズイと危機感を覚えました.そこで,お忙しいことを承知で滞在先の受入教員であるEgerstedt先生と私を担当してくださっている事務の方に現状を報告させていただき,何か方法はないでしょうかと相談しました.それに加え,東工大内で留学を担当している事務や,所属研究室を卒業して今アメリカの大学で研究滞在をしている先輩にも相談させていただきました.

2018年6月24日日曜日

Magnus先生との3回目のミーティング

昨日,Magnus先生との3回目のミーティングがありました.どうも他のMagnus研の人達もこの日にミーティングをするらしく,朝から一人ずつMagnus先生の部屋に資料を持って訪ねていました.

この段階までで自分が準備できていたのは,前回のミーティングでやることになっていた簡単な理論(目的関数の設計)とシミュレーション,「できればやっておいて」と言われた制御変数が2つの場合のシミュレーション結果でした.自分の英語力に自信が無いため簡単なパワポ資料も作っておきました.ただし,まだ凄く簡単な目的関数であり,上手く設計ができていないせいか,制御変数が2つの場合において途中まで上手く動くものの時間が経過すると,好ましくない動きを見せるということが起きてしまいました.(ある意味,その好ましくない動きというのは目的関数の形状から説明できそうな挙動だったので,プログラムとかのバグでは無いとおもうのですが)

2018年6月22日金曜日

初めての週末(日曜日)

この日はAirbnbの滞在先から近いShare Houseの下見をしがてら,IKEAまでシーツ・掛け布団といったものを買いに行きました.どうもShare Houseにはベッドと枕はあるもののシーツ関連はない模様.早めに買っておかないと初日布団なしで寝ることになるかもということでこの日に一緒に買いに行きました.

まず,Share Houseの下見をした感じだと大学の無料バスからは近く,また建物自体もきれいでした.ただ,遅くになって歩くのはどうなのか分かりません.本当に短い距離ですが木とかが多く,また電灯も少なめだったので.ただ,21:00までは明るいし,日本での生活習慣を改めて研究室を18:00ぐらいに出るようにすれば問題ないと思いますが.(そもそも,遅くになって安全なところがあるのかという話です.夜遅くには出歩くなというのが基本のようです)

それと週末は歩いている人もそこまで多くない.みんな車で移動している.そりゃこんな暑いところで歩くような人は犬の散歩をしている人か,徒歩1~2分の本当に近場に行く人か,ジョギングなどの運動をしている人か,自分のような車を持っていない人だけなんでしょうね.

結構,信号も分からなくていつまで経っても青に変わらない.横断用のボタンがあって押さなくちゃいけないというのは良いんだけど,「自分がいる角にボタンがなくって反対側にしかない」→「青信号を渡るためには信号を無視して反対方向に行って押さなくちゃいけない」という法を守るために法を破るという良く分からないことに.周りを見てみても結構赤信号で走って渡っている人や車に合図を送って待ってもらっている人が多い.

2018年6月21日木曜日

初めての週末 (土曜日)

何かどんどんラベルの種類が増えていく… (本ページ右側参照) 多分,まとめられるものはまとめた方が良いんでしょうね… こういったところで作業スペースを整理して使う人なのか雑然とした状態で使う人なのかとかも分かったりするんですかね.

さて,一日一日の密度が凄く濃いので全然更新が追いついていませんが,これは渡航後4日目の初めての土曜日のことです.

実は,この日は渡航初日から泊まっていたホテルをチェックアウトして,Airbnbで見つけた場所に滞在先を移すためにバタバタしていました.この後Share Houseに移動して渡航終了までそこに滞在する予定です.「なぜこんなにコロコロ滞在先を変えているのか?」「Share Houseに移るまでホテルに泊まっていれば良いじゃないか?」ですって? 別に何かから追われていて,逃げるために滞在先を変えているわけではありません.単にAirbnbがホテルよりも安いということ,そしてShare Houseの近辺で見つけたAirbnbの宿に事前に泊まっておいてその場所の治安や利便性を確かめる,そして見学をしにいくときに便利なようにAirbnbを一回はさみました.ちなみに,ホテルは受入研究室に凄く近かったので,最初の事務手続きや大学の無料バスに一度も乗ったことのないときには凄く便利でした.

しかし,ホテルのCheck inの時間は12:00,Airbnbのチェックインの時間は16:00ということでどこかで時間を潰さなければいけない.(ちなみに,スーツケースはホテルで預かってもらえました.スーツケースが預けられるかどうかがまだ分からなかったときにJeremyが「自分のApartで時間を潰す?」といってくれたのが凄く嬉しかったです.)研究室で時間を潰すことも考えたのですが,システムが故障中とのことで建物に入るための手続きが金曜までに終わりませんでした.

2018年6月20日水曜日

ロボットにとっての死とは何か

なんか凄い哲学的なタイトルになっていますが,この前の金曜日にこんな話を学生間でしていました.(大学の事務手続きと2回目のミーティングをした日です)

そもそも,なんでこんな話になったかというとAnqi Li (機械学習関連の研究室にも在籍(?)しているみたいです.機械学習関連の話を他の人と良くしています) とGennaroが「Multi-robotがCommunism(共産主義)かどうか」とか「ロボットの死とは」みたいな質問があったよねと言っていたからです.ひょっとしたらと思って「この動画の話をしているの?」と聞くとAnqiが「そう,それ」といった反応をしてくれました.Communismの質問は47:50ごろ,ロボットの死に関する質問は59:30ごろです.

自分は気づかなかったんですが,これらの質問をしたのはChristopher G. Atkeson先生 (Robotics関連の研究者でBaymaxを作ろうともしているみたいです.Baymaxを作るための寄付も受け付けているようです) で例に漏れずやはり凄い方です.

色々と話をしていたんですが,「そもそも人にとっての死とは何だ?」みたいな話にもなりました.ここで一旦会話は終わったのですが,またしばらく作業をした後に同じ会話が.1つの話の流れとしては「充電が切れたとき?」→「だけど充電すれば戻るじゃん」→「人間が電気ショックで生き返るのと同じなんじゃない?」といった会話もありました.ただ,個人的には「床に落っことしたときに死ぬんじゃない」の一言が一番面白かったです.

しかし,一対一での話だったら向こうが気を使ってゆっくり話してくれるのでなんとか分かるのですが,皆で話しているときに会話に入っていくというのは難しいですね.話の全体の流れはなんとなく分かるのですが,じゃあ会話に入ってみようとなるとまた別で.ただ,今のところは研究室の方にも事務の方にも恵まれて楽しくやっていけています.

2018年6月19日火曜日

Magnus先生との2回目の打ち合わせ

1回目の打ち合わせで,「簡単な一次元の場合で考えてみてよ」と言われた翌日13:00に,忙しいところを再度時間を取ってもらえました.前回投稿した通り,なんとか13:00までに大学事務手続きを終えることができ,ミーティングへ.

雑談をした後に「どう?解けた?」と聞かれたので,「ごめんなさい,まだできていません」と.「良いよ良いよ.まだ来てすぐだから無理をしないで」とのこと… 「やはり水準が結構高いんだなぁ」と思いましたが,期待してもらえていることは感じましたし,「面白いテーマだと思う,早くシミュレーションが見たい」と言って貰えたので,「じゃあ,こっちも期待に答えないと!頑張るぞ!」みたいな気持ちになりました.この後,いくつか話し合いをしましたが,現時点でも解決しなくてはいけない問題点が数点あるということを共有しました.また,自分が使う理論に詳しい人とRobotariumの実験システムに詳しい人も教えて貰いました.

今回のミーティング中にMagnus先生が言った中で印象に残ったことを2点書いておきます.
1つ目は「研究っていうのは,まず簡単なところから初めて,どんどん色んなものを付け加えてBigにしていくものなんだ.だから,この一次元の例は凄く良いスタート地点だと思う」ということ.
2つ目に関しては,自分の研究テーマに関連しています.実は,自分が提案した研究テーマは制御の世界では前々からやられている問題と関連が深く,それを自分がやってきた研究とMagnus研の理論と結び付けようとしたものです.ただ,Magnus先生は「そのフレーズはあえて使わない方が良い.もっと違う名前をつけるべきだ.」と仰っていました.実際,先程の問題点が解決できれば,今までのものとは差別化ができるのかもと思っているので,まずはその問題点を考えてみたいと思います.ちなみにですが,この2点というのは,自分の所属研究室でも良くご指導頂いている部分なので,やはり大事なことなんだなぁということを再認識しました.

最後に,次の金曜日にまたミーティングをしてもらい,そのときにシミュレーションを見せることになりました.頑張るぞ!!(もちろん,日本で書ききれなかった論文も書き進めています!)

2018年6月18日月曜日

大学事務手続き

さて,前回の投稿でRobotarium初訪問の話をしました.しかし,実はRobotariumは予定して行ったわけではなくて,事務手続き中に運良く入れてもらえたといった感じでした.この大学事務手続きに関しても,よく分からないなぁと思いながら渡航前に準備をしたので,今後同じように困る人が出ないように書いておきます.ただ,あんまり整理されていないかもしれません.

まずは,プログラム開始日に合わせて自分と渡航前から連絡をとってサポートをしてくださったAllenさんのOfficeを訪問し,Check inのために何をする必要があるのかを聞きに,そしてそのための説明資料を貰いに行きました.

待ち合わせ時間は10:30だったのですが,とにかく大学が広い!! 30分ぐらい前に滞在していたHotelを出たのですが,Google mapが言うには20分以上かかるとのこと.(ちなみに,滞在先からMagnus研へは10分未満) 若干,小走りで10分前ぐらいに建物の前につくと黄色いテープが… どうも清掃中で正面玄関が使えないとのこと.(写真は手続きが終わってから撮ったものです.手続前にこんなものを流暢に撮っている暇はありませんでした.ちなみに,写真右側の赤丸の場所にRobotariumがありました.)
「ヤバイっ」て思いながら,不審者みたいに開けられるドア入り口を探してなんとか建物に入って部屋の前につくと,丁度廊下の前から歩いてきた人が「誰かを探しているの?」と聞いてきたので「いや,人を探しているわけではないんですが,Check inをしに〇〇号室に行くところで」と答えると「それ,私よ!」と「ちょっとご飯を食べたところだから手を洗ってくるね,ちょっと待っていて」とのこと.なんとか間に合った~

2018年6月17日日曜日

Robotarium初訪問

昨日,Robotariumに初めて行ってきました.

Post docのSean Wilsonさんという方に「連れて行ってあげるよ」と初日から言われていたのですが,結局その日は彼が忙しくて駄目でした.金曜日もこの時間帯はRobotariumに連れていけると彼に言って貰えたのですが,自分の方が大学事務手続きの予定が入っているからごめんなさいという感じ… じゃあ来週の月曜日にしようと話していました.

しかし,大学の事務手続きで自分を担当してくださっているECE (Electrical and Computing Engineering) のAllenさんを尋ねにOfficeまで行くと同じfloorに見覚えがある施設が... (事務手続きについてはまた後日の投稿で)

中ではSeanさんが休憩(?)をしていたので,気づいてもらえるかなと窓際にいると「Welcome!」といった感じで中に入れてもらえました.「GTマークのFormationを見せてあげるよ!」といってキーボードを叩いて少しすると,上の写真で充電中だったロボットが一斉に動き始め,GTマークに!!

しかし,ある意味不意打ちに近い形で訪問したのに,快く迎えてくれたのもありがたいですし,何より数分もしないで実験ができるということから良く整備された実験設備なんだなということを強く実感しました.

実験を見せてもらいながら幾つかの質問をしました.ただ,どこまで書いても良いのかが分からないですよね.丁度,この日に知的財産とかいったことにサインを求める手続き書類を提出してきたなのでなおさら… なので,大丈夫そうでかつ一番印象的だった受け答えだけを書くことにします.

「この施設を作るのにどのぐらい時間がかかったの?」と聞くと,少し表情を変えて(遠い目というか何って表現したら良いんでしょうかね 苦笑いのようにも思えましたけれども) 「この部屋を作るには6ヶ月,すべてのプロジェクトは2年かかった.」という話でした.

実は,前回の投稿時に言った学生室近くにあった「見覚えがある実験施設」というのはRobotarium のVer1.0とVer2.0のことだったんですが,そういったものの積み重ねでこれだけのものをやっと作ることができるということなんですね.この日は「是非滞在中に実験をさせてもらいたい.そのときにまた色々とお世話になると思う」と言って,次の事務手続きの場所へと向かいました.

追記:
見直していて思いましたが,まだ「Robotariumとは何ぞや」って説明をしていませんでしたorz.その内詳しく書くと思いますが,「世界中の人がRobotariumの公式Webにプログラムを投稿するだけで,100台以上の様々な種類のロボットを使った実験が無料でできるシステム」といった感じでしょうか.

2018年6月16日土曜日

Magnus研究室,初訪問

昨日はMagnus研に初めて行ってきました.というわけで,初めて「研究」というラベルがつく投稿ができる!今までの投稿だと比率的に「いかにアメリカで住む場所を見つけるか」を書いたブログと誤解されかねませんからね…

待ち合わせは,色んな研究室 (Aerospaceとか) が共有しているフロアの一室の前でした.そこに行ってみると,作業場がガラス張りになっていて論文やネットで見た実験施設・機器がいくつか確認でき,「Magnus研に来た」という実感が湧きました.(詳しい内容・写真は許可を得てからにします) ちなみに,作業場は雑多ではありましたが,ごっちゃになっているというよりかは使用頻度が高い・稼働中という印象を受けました.実際,今日も数人が作業をしに行っていました.

メールでの連絡をとってくれたのはGennaroとChris(Christopher)で,待ち合わせのときにはその二人に加えて研究室にJeremyという住居探しのときに情報をくれた修士学生もいました.(後の2人はそれぞれこれこのページで確認できます) 最初,ChrisとJeremyをGeorgia Techの大学Webページで見つけたときには,「Georgia Techは学生一人一人を取り上げた取材を頻繁にやっているんだなぁ」と呑気なことを考えていました.しかし,冷静に考えればきっとそうではなく「Magnus研に所属できている学生はGeorgia Techの中でも特に優秀な学生で,色んな活動をしているから大学Webページ上でも確認できる」というのが正しいのでしょう.

デスクの設定を手伝ってもらったり,自己紹介や話をしていたらエレベーターホールの方から大きな声が近づいてきました.するとある人が「Magnusが来たよ,彼の声は簡単に分かる」と言って,少しするとMagnus先生が!事前の連絡では金曜日にミーティングのために時間を取るということだったので,今日は忙しくていらっしゃらないのかと思っていました.

2018年6月15日金曜日

現地到着と軽い洗礼

昨夜,無事にホテルに到着しました.結構バタバタしているのと時差ボケで眠いことから,あったことをただ殴り書きするという形で許してください.

空港に着いたのは16:00頃だったのですが,入国審査にめちゃくちゃ長い行列ができていて空港から出たのは17:20頃でした.残念ながら,私はディズニーランドといった長い行列ができる場所に行く機会の多い人生を歩めていないのですが,そのような自分にとっては初めて見るレベルの行列でした.それでも行列を見たときには「あっ,これは2~3時間かな」と思ったので,予想以上に早かったです.(写真があると良いのですが,ここでの写真撮影は禁止されているので許してください)

並んでいる間は,「入国審査で何聞かれるのかな,どんな研究するのとか聞かれるのかな,滞在場所聞かれてまだ確定していないって答えたら怪しまれるかな」とか色々考えていました.ただ,実際には「学校に行くの?」→「はい,Georgia Techで研究します」→「じゃあ,指紋取るから手乗っけて」→読み取り完了→「じゃあ頑張ってね」だけでした.なんか大使館面接のときも少し思いましたが,こんなんで良いのだろうか... まぁ,入国させてくれるんだったら,感謝こそあれ文句は無いですけれどもね.

空港からホテルまでの交通手段としては,大学側の案内にタクシー又はMARTA(公共交通機関)と書かれておりました.私はデルタ航空の重量制限ギリギリの23kgのスーツケース2つとリュック,手提げバッグを抱えていたことと,MARTA南側はそこまで治安が良くない(不確定な情報です)といったことを聞いていたので,贅沢をさせていただきタクシーでホテルまで行きました.

2018年6月13日水曜日

渡航前最後の投稿

突然ですが、実は本日が出国日です。いまバスの中からこれを書いています。前回、あんなものを投稿しておいて、さらに家が見つかっていない状態で大丈夫かと思われるかもしれません。ただ、あの後色々とありまして候補地を見つけることができました。すぐに入居というわけでは無いのですが、何とかはなりそうです。これに関してはまた後日書きます。

さて、渡航直前ということで何を書くべきかと言うのは難しいものがあるのですが、留学準備を初めてから強く強く感じていることがあるので,それについて書きたいと思います.

それは,何かと言いますと「感謝」の気持ちです。ただの一学生である自分がたった4~5ヶ月海外に研究渡航するということのために,多くの方が時間を割いてサポートをしてくださり,心配をしてくださり,そして相談に乗ってくださりました。

まず、東工大内では指導教員の先生を始めとして、秘書の方・先輩・同期・後輩、留学経験者の方々、そして留学関連事務の方に相談に乗っていただき,助けてもらい,励ましていただきながら、ここまで留学準備を進めることができました。

また、ジョージア工科大学の方では、受入研究室の先生・所属学生・担当事務の方、そしてジョージア工科大学に在籍・滞在されている日本人の先生・研究員・学生の方々から、現地にいないと分からないような貴重な情報を頂きました。家をギリギリで見つけることができたのも、この方達のサポートがあったからこそだと思っております。

最後に、家族・親戚にも助けていただきました。特に、家族は深夜まで国際電話をかけて迷惑をかけても励ましてくれ、また荷詰めの相談にも乗ってもらいました。

おそらく,渡航してからも上記の方達に助けてもらうことになると思います.正直に言って不安を感じていないというと嘘になります.ただ,沢山の方に助けて頂いていることへの感謝の気持ちを忘れず,精一杯頑張ってこようと思います.

それでは、次の投稿はアメリカからになると思います。

2018年6月6日水曜日

家探し⑨

さて,なかなか渡航先での居住場所が決まらないため,そろそろ家が見つからなかったときの対策を真面目に考えなくてはと思い,色々と探してみました.そうしたら,自宅でこんなものを見つけました.アトランタは暖かいとのことなので防寒である必要性は少ないかもしれませんが,備えあれば憂いなしとも言いますしね.

まず,前回の投稿の内容をまとめると出入国記録であるI-94を現時点では提出できない.しかし,契約時に提出が要求されてしまう.そのため,渡航後にすぐ提出するから現時点で契約できないかという交渉を,アパートと電話・メールでするというものでした.

ただ,実を言うとこの件に関してはあまり書く内容がありません.

だって,向こうが電話にも出ないしメールにも返信しないんだもの!! まず,3件ほどのアパートに対してメール連絡に加え電話を掛けるということを1~2週間試みました.最初の4~5日ぐらいは日本時間深夜1:00か2:00ぐらいにも電話をかけ,その内の1日は夜から日本時間朝の4:00ぐらいまで電話連絡をずっと試みましたが,どことも繋がらず.

しかも,どのアパートも自動応答の内容が似通っていて,凄い陽気な声で「お電話ありがとう.残念だけれども,今私達は他のお客様を助けているから対応できません.メールで連絡を取るかオフィスアワーの時間帯に電話をかけ直してね」と言ってくる.1週間ぐらい深夜にこれを聞き続けていると「いや絶対ウソでしょ.絶対他のお客様助けてないでしょ.というか1週間ずっとこんな長い時間他のお客様助けてるっていうのが事実だったら,どんだけ大惨事が起きているんだよ」みたいな気持ちになってきます.しかも,「メールで連絡を取るかオフィスアワーの時間帯に電話をかけ直してね」という部分も「いやメールで返信が返って来ないから嫌々電話しているんですけれども! しかも今オフィスアワーの時間帯だし! ヾノ。・ㅅ・)ノシ バンバン」みたいな気持ちになってくる.

いや実際向こうに行って見てみると,少ない従業員であくせく働いているのかもしれないですけれどもね? でも,もしOfficeで凄いゆったりしながらコーヒーとか飲んでいたら,めっちゃ「ウオォイ! (。-ω-)_θ☆(ノ・⊿・)ノ」ってツッコミたくなると思います…

なんか最初に書く内容があまり無いと書きましたが,込み上げてきたものを全部書いたら結構長くなりましたね… というわけで,渡航前にアパートと契約するのは難しそうだということになってしまいました.

2018年6月1日金曜日

家探し⑧

図らずも長寿シリーズになってしまった「家探しシリーズ」です.まさか8個も記事を作ることになるとは思ってもみませんでした.何か記事5~6個ぐらいで「ちょっと大変だったけれど契約できました.当日行くのが楽しみです」とか言いたかったなぁ…

さて,前回の投稿でCのApplication Formを埋め始めたと書きました.基本的には名前とか収入といった情報,変わったものとしては「あなたは今どんなアパートを借りていますか?そこの家賃は?きちんと払えている?」といったものでした.自分は実家ぐらしなので,一番最後のものは現住所のみを書きました.

こんな感じで書き進めていくと,「アメリカ合衆国市民権・移民局が発行した書類情報の入力」みたいなフォームがでてきました.J1ビザでの短期滞在になると,入出国記録であるI-94がここで求められる書類になるのですが,文字通りこの書類はアメリカに入国してからでないと手に入らないもの.「えっ,入国しないと申請できないの?」と思いながら空欄のまま次のページへ.

最後に契約書にサインをする場所があるのですが,その契約書に「あなたがこのアパートを借りるのに適格な人物であるかどうかを審査します.この際に,以下の書類の提出を求めます.」といった記載が.もちろん,パスポート・Visa・財務証明書(月給が家賃の3倍,もしくは銀行口座の残高が全期間の家賃を合計した金額の3倍以上あることといったもの.多分,アパートごとに基準は異なる) の提出が求められるのですが,ここにもI-94を「申請書提出後直ちに提出すること」との記載が.

ちなみに,この契約書にサインをすると審査料・応募料振込のページに飛ぶようで,3万円ぐらいを要求されます.アメリカのアパートとの契約なんて初めてなのでよく分かりませんが,「契約書に書いてある書類が提出されていない or 提出できないのだから不適格」となることもあり得るのかも… (少なくとも契約書を読んだ感じだとありえそう) そこで,事情説明・交渉をするために再度メールと電話でのコンタクトを試みることにしました.

最後に補足情報としてですが,「I-94」という書類はアメリカに入国したときに税関などの職員が作成するWeb上の書類です.このサイトの「GET MOST RECENT I-94」から見ることができます.この書類には,その人が合法的にアメリカに滞在できる期間が記載されています.考えてみればアパート側がこの書類を要求するのはそれなりに納得できます.向こうとしても,既にアメリカに入国して生活をしているしっかりとした身分の人なのか,いつまで滞在できる人物なのかという情報は知りたいでしょうしね.ただ,この書類の提出は,出国前に住む場所を決めたい人間に取っては厳しすぎる…