本ブログの続編

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2018年8月8日水曜日

家探し⑮ (家探しシリーズ本編完結)

家探しシリーズの本編もこれで完結ですかね.前回の投稿で今の家について色々と書きましたが,最後に感想を書いていきます.

まず,アパートを諦めてShare Houseにしましたが,結果的にはこれで良かったと思っています.

1つ目の理由は,家具類がきちんと付いているからです.アメリカのアパートは電化製品は付いているものの,椅子や机・ベッドは基本自分で買ってくださいというスタンスです.もし,アパートに入居してそういった物を揃えていたら,研究をする時間が少なくなってMagnus先生が出張する前にそれなりの結果を出すことなんて出来なかったと思います.それに,家具類を揃えるのだって結構なお金がかかりますし,「どうやってアパートに運ぶの?」という問題も出てます.ジョージア工科大学に留学・在籍している日本人学生や日本人会の方達も,「短期間だったら,アパートでなくShare Houseの方が絶対得だ」と仰っています.

2つ目の理由は,アパートに比べて安くて,手続きも楽だからです.アパートに入居すると家賃以外にも電気代・水道代・インターネット代・害虫駆除費とか色んなものが入ってきて,想定していたよりも高くなるというのが往々にしてあります.さらに,これから留学する方はアメリカでのクレジットカードヒストリーが無いというのが普通だと思います.この場合,アパート側がこちらを信用してくれず,最初の月に2~3ヶ月分の家賃を先払いすることを要求してくることが良くあるそうです.そういったことを鑑みると,「月10万円の家賃を払えば,電気代・水道代・インターネット代といった雑費は一切気にしなくて良い」という今の家は凄く楽ちんでお得だと思います.もちろん,これは家主さんによると思います.なので,良い家主さんに巡り会えたのは運が良かったとしか言えないですね.



ただし,害虫駆除費は含まれていないので,たまにゴキブリと格闘する必要がありますが(笑).前回ゴキブリに関する投稿をした後も,また1匹キッチンで見つけて倒しました.今回は後処理含めて10分ぐらいで片が付きました.ちなみに,研究室でも1匹出て,自分含めて3人の学生で退治しました.やはり,そこまで大きくないですね.渡航前に他のアパートのゴキブリに関するレビューを読んで,「Atlantaは,以前ゴキブリ関連投稿でリンクを載っけた動画サイズのゴキブリが,運が悪いと20~30匹ぐらい跋扈している魔境」だと思っていましたが,そういったことは無いようです.まぁ,町中でもたまに見かけますし,受入研究室の学生の話からも数は多いんでしょうけれどもね.

それでは最後に,家ではなく「アメリカでの家探し」という経験それ自体に対する感想や反省点を書きます.

何だかんだ言って家探しを2~3ヶ月ぐらいしていて,最後の方は精神的にもキツくなってきて,正直「他の留学経験者の人たちは,もっと簡単に見つけられているのに… 何で自分だけ…  向こうでの研究準備の時間も全然取れないし… 他の人がスイスイ進めている準備段階でこんなに手間取っているようじゃ,自分はアメリカでやっていけないんじゃないか…」とか思っていました.ただ,こっちに来てみて受入研究室の人達や日本人会の方やジョージア工科大学に留学している日本人学生の人達と話すと,「家探しが一番大変だ」とのことです.中には,住む場所が見つからずにホテルなどを転々としながら住む場所を探したという経験がある人もいましたし,受入研究室の中にもより良い場所を求めてつい最近引っ越しをした人もいます.なので,家探しが上手く行かなくても「これが一番大変な作業で,これさえ解決すれば何とかなる」と思いながら,自分を励ましてあげてください.

また,反省点を挙げるとすると,「アパート探しが上手く行かなかった時点で,他の家探しの方法を探すべきだった」という点が挙げられます.これは研究の進め方でも言えるかもしれませんが,見込みが薄い手段・手法に対して「これしか手段が無いんだ!仕方がない!とにかくやり続けるぞ!」といったように視野を狭くするのではなく,「他に何か手段は無いだろうか」といったようにして,他の手段を試すべきでした.あの時は焦ってしまい,かなり非効率なことをしていたなぁと思います.そもそも,相手が電話に出るかどうかなんて,こちら側では操作できるわけ無いのに「相手が運良く電話に出てくれる」という運に頼っていたということになります.

ただ,今になって思うと家探しで苦労をして良かったと思っています.まず,色んな方に質問や助けを求めたお蔭で,ジョージア工科大学に在籍・留学している日本人の方達と面識を持つことができました.渡航してから会う機会もありますし,もし何かあったときに質問できるという安心感もあります.また,受入研究室に以前在籍していて,帰国していた方とも渡航前にお会いすることができました.自分が渡航後も,自分が日本に所属している研究室に何度か訪問してくださったようです.

もし,すんなりとアパートに入っていたら,こういった方達と面識を持つ機会はなかったかもしれません.

それに,おそらくアパートは家具などを買う必要があり,渡航直後に研究へ専念することなど出来なかったと思います.加えて,これだけ良い家に匹敵する条件のアパートを同じ金額で借りるなんて夢のまた夢だと思います.こういった良い家を見つけることができたのも,あれだけ苦労したお陰だったんだなぁと今では思っています.

それでは,また後日Airbnbやホテル,部屋移動,解約の仕方についても書くと思いますが,「家探しシリーズ本編」は「色んな苦労をしたものの,良い人・良い家に巡り会えてハッピーエンドで完結」ということになります.もちろん,本ブログ自体は留学終了まで続けますが,「家探しシリーズ」をここまで読んでいただきありがとうございました.

正直,本ブログの比率的に「家探し」のタグが一番多くなっており,「研究滞在・留学に関するブログではなく,家探しのブログなのでは」という誤解を招くのではないかとハラハラしているところです.これからはもう少し研究に関することもさらっと書いていきたいと思います.もちろん,研究内容を書くことはできませんが…

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