本ブログの続編

本ブログの続編として,UT Austin滞在記があります.こちらはポスドクとしての滞在記です.

2018年8月13日月曜日

保険加入

J1 Visaを取得して滞在する人にとって義務となるのが,滞在期間中ある一定基準以上の保険に加入することというものです.ジョージア工科大学では,この基準を満たすための方法が3通りあります.
① ジョージア工科大学が提携しているBCBS Student Blue Health Insurance Planに加入する.月$200ぐらいで結構充実した保証内容.(例えば,治療・救援費用が無制限で既往症もカバーしたりする)
② ジョージア州全体の大学連盟が提携しているPGH Global health insurance planに加入する.必要最小限の保証内容.(例えば,治療費用が$250,000までで,既往症の保証は保険加入6ヶ月後から始まるなど) もう,うろ覚えなのと値段が今確認できないので適当ですが,確か月$70ぐらいだった気がする…
③ 渡航前に母国で上記の基準を満たす保険に加入する.

そして,①~③どの場合においても渡航後すぐに英文での加入証明書を提出し,承認を得なければならない.

一方で,東工大では日本の海外旅行保険に加入することが義務付けられています.この時点で,自分は③を選ばざるを得なくなりました.このとき避けたいのは,東工大で加入した保険が,ジョージア工科大学が定める最低要件を満たしていないという事態.こうなると2重で保険に入らなくてはいけなくなります.「一番高いやつ選んでおけば大丈夫なんじゃないの?」と言われるかもしれませんが,過去の話を聞くと「何故かアメリカの保険にも加入することを求められた」とか「日本の保険だと駄目だった」ということがあったらしいので,それなりの準備をすることにしました.そのためには,どんな基準が設定されているのかを理解する必要があります.

ただ,このある一定以上の基準を満たすというのが凄く難しい.日本語の保険の用語や契約書も訳が分からないのに,英語だと尚更難しい.基本的には,ここのリンクに書いてあるのですが,要約すると
① 事故と病気の両方をカバーすること
② 何かあったときに最低でも年間$250,000までの支払いをしてもらえること.
③ 遺体送還費用を$25,000以上保証すること.
④ 医療に伴う搬送費用や家族を呼ぶ費用がを最低でも$50,000まで保証してもらえること.
⑤ 病気や事故ごとの免責額が$500を超えないこと(アメリカの保険では,ある一定額以下の費用は支払われないようです)
⑥ 入院・外来の費用や精神疾患も保証すること.
⑦ 処方薬も保証すること.
⑧ 世界中で通用すること
です.和訳時や調査時にはこのサイトを参考にしました.また,上記の基準はジョージア州が定めているものなので,州や大学によって異なると思います.また間違っている可能性が大いにあるので,自己責任で参考にしてください!!

結局,自分は東工大が定めているAIG損保のプラン中で一番良い
(i) 治療費・救援費用が無制限のもの
(ii) 盗難保証が30万円まで付いているもの
(iii) 傷害死亡 1千万円
(iv) 傷害後遺障害 1千万円
(v) 疾病死亡 200万円
(vi) 個人賠償責任 1億円
を選びました.ただ,⑥と⑦に関してはカバーされているかどうか資料からでは分かりませんでした.そのため,窓口に問い合わせたところ既往症を除き含まれるとのことだったので,英文保証書に明記していただくようお願いさせて頂きました.自分の場合はこれで問題なくパスすることができました.

しかしながら,おそらく長期滞在の方は「日本の海外旅行保険は既往症へのカバーをしてくれないこと」で問題になると思います.これで弾かれてしまった人も居ると聞いたことがあります.自分の場合,滞在期間が6ヶ月未満だったことからお咎め無しだったのかなぁとも思っています.実際,ジョージア工科大学側が認めているPGH Global health insurance planに入ったとしても,加入後6ヶ月間は既往症をカバーしてくれません.そのため,6ヶ月未満の滞在だったから,既往症をカバーしてくれない保険でも大丈夫だったのかなぁと.(PGH Global health insurance planの場合,6ヶ月経過後は保証してくれるようです)一方,日本の保険は加入後どれだけ経っても既往症の保証はしてくれないと思います.まぁ,自分は短期滞在だから大丈夫だろうと判断したのですが,これが6ヶ月以上の長期の方だと難色を示されるかもしれませんね…

0 件のコメント:

コメントを投稿